理事長所信

はじめに~このまちのことをもっと知り、もっと好きになろう!~

人は、自分の知らないものに対して、愛情を持つことはできません。私たちはJAYCEEである前に、米沢・川西の地で生きていく一人の人間です。私は、このまちのことをもっと知り、このまちをもっと愛し、このまちをもっと良くしていきたい、育てていきたいと考える仲間を増やしていきたいと考えます。また、人の魅力はまちの魅力です。私自身、沢山の出逢いと経験の機会をいただき、まちの魅力に触れてきました。多くの人にJC活動を通じて多くの魅力と出逢っていただきたいと考えます。

さて、青年会議所は、普段体験できない沢山の機会を通じて、メンバーの成長を促す場であると考えます。また、その活動の根底にある精神は、みんなのために明るく豊かな社会を築き上げようという利他の精神であります。
ところで、私たちが綱領に掲げる「明るい豊かな社会」とはどんな社会でしょうか。ひとりひとり答えは異なると思いますが、私の考える「明るい豊かな社会」とは、「笑顔溢れる社会」です。想像してみてください。自分の周りに笑顔が溢れている社会を、自分の周りだけではなく、まち全体に笑顔が溢れている風景を。5年後も、10年後も、100年後もそんなまちとしたいと考えます。そのためには、まちの現状をもっともっと知り、未来をどのように創っていかなければならないのかを考える必要があります。また、一人で考えるだけではなく、二人、三人と一緒に考え、話し合える仲間を増やし、青年会議所内だけではなく、青年会議所の外にも仲間を増やす運動を展開し、これまで培ってきた地域とのつながりをさらに強固にしていきましょう。

自分たちのまちは自分たちが創る

私たちの活動地域である米沢市・川西町は、自然豊かであり、歴史と伝統のあるまちです。また、米沢市内には3つの大学が存在する学園都市でもあり、それらの大学では、最先端の研究が行われています。古き良きと新しさとが調和するこのまちでも、他の地域と同様、少子高齢化や人口減少が進んでいます。一方で、日本に訪れる外国人が年々増え、居住する外国人も増え続ける時代において、私たちのまちでも世界とのつながりを意識していく必要があります。また、まちづくりを考えるにあたっては、このまま進めばこうなってしまうという時間軸で考えるとともに、世界の中でこの米沢市・川西町がどんな位置づけにあるのかという空間軸でも考える必要があります。
まちづくりは、一朝一夕にはできませんし、継続的に取り組む必要があります。まちに住まう人々が自分のまちに価値を見出し、誇りを持てるよう、このまちの魅力に気づき自発的に行動することが必要です。まちの現状を的確に捉え、市民に先駆けてまちの未来図を示すとともに、これまで培ってきたまちづくりの経験を活かし、まちづくりの仲間を増やしながら、未来の笑顔につながるまちづくりを行っていきます。

 

公開討論会

2019年には統一地方選挙が行われます。そのなかでも首長選挙は、次の4年間をどんな政策を掲げ、行動する人物に地域のかじ取りを託すのかを真剣に考えるとともに地域の未来をどう創っていくかを熟考する機会です。また、選挙権を持つ年齢が18歳以上となりましたが、若い世代の投票率は低い傾向にあります。私たちは不偏不党の立場で、一人でも多くの市民がまちの未来を考える機会を提供します。さらに、一番身近な選挙を通じて、まちだけではなくこの国の未来を考える人を増やすために、主権者としての自覚を高めます。

 

ひとのこころを育む~挑戦なくして成長なし~

現代人を取り巻く環境は、私たちの子どもの頃とは全く異なります。スマートフォンやソーシャルネットワークサービスの発展により、直接的なコミュニーケーションが不足する状況となっている等、否定的に捉えられることもありますが、考えてみれば、環境は時々刻々と変化し続け、同じ状況となることはありません。
子どもたちが成長し、大人になっていくにつれ、大人の手を離れ自立していく必要がありますが、変化し続ける環境に適応するために、自分自身で物事にチャレンジし、乗り越え、成長していくことが求められます。未来を創造する子どもたちには、何事にも恐れず立ち向かい、課題を解決していくチャレンジ精神を育んでもらいたいと考えます。「できない」ではなく「どうやったらできるか」という思考を持ったひとを育成するために、五感を刺激し、全身で感じ取ることができる体験活動を行います。
さらに、未来を創る子どもたちは無限の可能性を持っています。将来このまちで生きていく人もいれば、世界で活躍する人もいます。将来活躍する場は違えど、同じ時代に同じまちで育ったという地域とのつながりを形成し、このまちで成長したからこそ彩ることができるこころを育みます。
そして、子どもたちに成長の機会を提供し、一緒に行動することは、私たち大人にとっても刺激をもらえる機会となります。自分たち自身がチャレンジすることを忘れず活動していきます。

また、現代は様々な価値観を持つ人が生きる多様化社会と言われます。昔とは異なり様々な考えや思いを持つ人々が、自分自身を表現する機会に恵まれています。しかしながら、人は、自分と違うものを拒絶しがちであると考えます。よって、自分の考えと違う人が、その考えを発信すると攻撃してしまう人もいます。一方で、拒絶されたほうは、自分を否定されたことにより悲しみや怒りを感じ、場合によっては反撃するという負の連鎖が生まれます。自分とは違う考えの人がいることを学び、その考えを受け入れることはできなくても、その人自身を受け止め尊重し、同じ社会で生きていくことが重要であると私は考えます。相手との考えの違いを理解し、お互い笑顔となれるよう、広く豊かなこころを育てます。

 

復興支援活動

米沢青年会議所は2011年の東日本大震災の発災以来、被災地への復興支援活動を継続して行ってきました。発災直後と現在では、被災地や被災者に求められる支援内容は異なり、現在どんなことが求められているのかを知ることがまずは必要です。同じ東北に住み暮らす仲間として、被災地に想いを寄せ続けます。
また、近年、自然災害が増え、多くの地域での支援活動が必要となるとともに、自分たちも被災する可能性があります。そうなった場合に、機動的に支援活動を行える体制を整えるとともに、自分自身が被災した際にどのような行動をとる必要があるのかを学ぶ必要があります。自助、共助、公助の三助は、鷹山公の教えにつながる考えです。今一度、必要な体制、備えについて考えていきます。

 

地域と連携した地域活性化

地域が活性化するとは、その地に住まう人々の心がエネルギーに満ち溢れ、その人々自身が活性化することであると考えます。そして、そういった人が多ければ多いほど地域が活性化していると言えると考えます。
米沢青年会議所は、地域活性化事業として始めたミュージックフェスティバルをサマーフェスティバルへと育て上げ、その中で、学生が主体となって実行委員会を組織し、ティーンズロックフェスを開催しています。昨年は200名を超える学生が実行委員会を作り上げ、開催後すぐに次の年の実行委員長が決まる等、積極的に取り組む姿勢が見られます。学生たちの前向きな姿勢を大事にし、さらに活動が広がるよう取り組んでいく必要があります。一方で、学生が主体となって運営できたことで、更なる可能性が広がりました。私たちも学生たちからエネルギーをもらうだけではなく、学生たちにインパクトを与える取り組みを行い、お互いに切磋琢磨し地域活性化を図っていきます。
一方で、地域に目を向けてみると、様々な方が様々な形で地域活性化に取り組んでいます。それぞれの取り組みが、単独で地域のエネルギーとなるだけではなく、それぞれの取り組みが相乗効果を持つ例もあります。私たちは、2018年の山形ブロック大会を主管したことにより、そのエネルギーを一箇所で束ねて発信する体験ができました。2019年度も、様々な可能性を模索し、地域とのつながりをさらに深め、最大限の地域活性化を図ってまいります。

 

JC運動の発信による地域活性化

2019年度は、対外対内への運動発信を担当する委員会を地域活性化室に設置します。地域活性化の観点から活動を行い、私たちの運動の発信、魅力の発信を通じて、対外対内の人を活性化します。
現在、90名を超えるメンバーが在籍しておりますが、委員会等で一緒にならない限り、例会で顔を合わせるに過ぎず、どんなメンバーが活動しているのかがわからないという方もいると感じています。メンバー同士の理解を深め、共に活動している方の人となりを知ることにより、メンバー同士のつながりを強くするきっかけとし、対内活動の活性化を図ります。
対外発信についても、弛まなく行う必要があります。地域へ私たちの考えや活動を発信することにより、私たちに興味を持っていただき、事業に参加していただくことで、地域とのつながりを深めてまいります。さらには、JC運動を伝播し、このまちのことを考える仲間を増やしてまいります。

 

地域を照らす会員拡大

米沢青年会議所は公益“社団”法人です。社団法人は人の集まりですから、メンバーひとりひとりがLOMを構成する宝であると考えます。その宝ひとつひとつが輝くことにより、LOMが輝き、地域を照らすことにつながります。まずは、青年会議所で活動することが自分にとってどんな意味を持つのかを考えたうえで、会員拡大に何故取り組むのか、しっかりと考える必要があります。
近年の会員拡大への真摯な取り組みによって90名を超えるメンバーで活動しておりますが、今後3年で約半数のメンバーが卒業する見込みです。メンバーの数は、運動の大きさに比例します。
地域を照らす運動を発展させ続けるために、近年成功させていることに驕らず、拡大運動にしっかりと取り組みます。
また、入会していただくメンバーに、自分たちが取り組む活動がどういった意味を持つのかを自分の言葉で伝えることで、活動に積極的に参加していただけるよう、しっかりとフォローアップを行います。

 

常に自分たちの立ち位置を確認し、進化する

2011年3月に公益社団法人格を取得して8年が経とうとしています。当時の移行の経緯や公益社団法人とは何かについて深い理解を持つメンバーの卒業に伴い、そのことについて理解を深め、継承する必要があります。私たちは地域にとって現在どんな存在であるのかを確認し、現状を知ったうえで今後どのような存在となっていかなくてはならないのか探求し続けなければなりません。そして、そのためには、どんな組織である必要があるのかを今一度検討していきます。米沢青年会議所の運動は、2019年だけではなく、未来に向かって連綿と続いていきます。組織の強化を念頭において定款、諸規定の整備を行い、メンバーが生き生きと活動できるように環境を整えます。

 

結びに ~共に活動するメンバーへ~

2018年度にブロック大会という大きな成長の機会を得た私たち米沢青年会議所は、想いのベクトルを揃え、最高の状態にあります。この成長を自分たちの更なる成長に結びつけるため、ご協力いただいた方々をはじめ広く地域に還元するため、JC運動に取り組んで行きましょう。
また、2019年は、平成という時代から新しい時代に移行する節目の年です。しかしながら、私たちは、どんな時代であったとしても自分自身の置かれている現状と、まちの現状をしっかりと考え、未来に向けて運動を進めていくという姿勢に変わりはありません。
私たちは独りではありません。頼れる仲間が沢山います。どんな困難が待ち受けようと「できない」ではなく「どうやったらできるか」というチャレンジ精神をもって、仲間と協力しながら活動していきましょう。そして、これまでの米沢青年会議所がそうであったように、活動するときは、全力で楽しみながら活動しましょう。
このまちの未来を創るのは、他の誰でもないこのまちに住み暮らす私たちです。このまちのことをもっと知り、もっと好きになり、一緒に笑顔溢れるまちの未来を創りあげていきましょう。

 

公益社団法人米沢青年会議所
鹿俣 貴裕