今回で 4 年目となるミナミハラアートウォークは、昨年同様白布エリアを含む広域での実施エリアと
しつつも、ネーミングにある通り、『アートウォーク』を体現すべく、南原コミュニティセンターを起点
として歩いて回れる範囲内での展示、歩くことで南原を感じつつ、芸術を楽しんでもらう設えといたし
ました。本年目玉とした施設、磯部邸は地域の拠点である旧医院で、日本家屋の中に西洋文化(調剤室
や診察室)が融合した建物であり、展示にはアーティストが積極的にかかわり行われたことで高評価を
得ており、悪天候続きで始まったにもかかわらず総来場者数 3221 名という結果を出す土地のポテンシャ
ルを引き出せました。また、参加アーティストは事業最多の 38 名で、今までは依頼による出展が多い中、
アーティストのご希望により参加いただく方も出てきました。事業の認知度は間違いなく上がってきて
いると考えられます。アーティスト自身が会場の選定、展示内容の考案、実施、会場管理を行っていた
だけるようになりつつあり、メンバーの限られた現状において、事業の発展を大きく後押しする形が見
込まれます。今回アンケートにも工夫を凝らし、例年 100 程度の結果に対し、本年は簡易的なものであ
るとはいえ 400 を超える回答をいただきました。また、コメントノートとして、フリーコメントでの回
答も多数いただき、より来場者のコミットできる形を設えられました。
事業を通じて、至らぬ点が多く、アーティスト含め関係各所の皆様に多大な負担があったことは反省
点ではありましたが、個々が工夫をし、提案し合いより良い方向へと向かおうとする姿を感じ、地域活
性事業の深まりを感じた例会となりました。