はじめに

 60年を越えて米沢青年会議所は、米沢市、川西町を拠点にその時々の地域の課題に果敢に挑戦し運動を展開してきました。私たちは明るい豊かな社会の実現に向け、紡がれてきた仲間たちの一員であることに誇りと当事者意識を持ち、地域のために運動を展開していかなければなりません。その上において、「人」と「人」の関わりが重要であると私は考えます。なぜなら、人びとの活気に満ち溢れた事業は周囲を楽しく明るい気持ちにさせてくれるとともに、仲間たちと創り上げるからこそ励みにもなりますし勇気をもらえます。また、その姿に惹きつけられることで、市民や町民の心にも共感を与え、広がりを生み出し地域を巻き込む運動へと昇華するのではないでしょうか。さらに、広報で広く発信することで同じ志をもつ仲間にも刺激を与え、興味や関心を高め同じ志を持つ仲間として迎え入れることで会員拡大にもつながります。私は、青年会議所の活動は「人」と「人」との連鎖であり、地域の人びとに波紋のように伝達することで活気あふれる地域社会につながるものと考えます。
 昨今、世界的に新型コロナウィルス感染症の影響で、この地域の仕事や、人々のコミュニケーションのあり方も一変しました。そして、私たちのJ C 活動も思うようにできず、「人」と「人」とのつながりの希薄化が浮き彫りになったことも確かです。しかし、一方ではニューノーマルが確立し、促進され進化を遂げた分野もあります。とくに、デジタル技術においての進歩は顕著であり、普段の生活において当たり前に利用する機会も多くなりました。
 私たちは、地域を牽引するリーダーとして常に捉え方を変え新たな可能性を見出し挑戦することで、持続可能な地域を目指し続ける
必要があります。

 

歴史とのつながり

 私たちの活動拠点である米沢市、川西町は実り豊かで穏やかであり、歴史と伝統がある地域です。また、観光において米沢市は上杉の城下町として、川西町は日本最大級のダリア園として知られており、多くの人びとがこの地を訪れる可能性を持っています。しかし、全国的な人口減少や少子高齢化の影響も重なり、地域の活気が失われつつあるのも事実です。歴史と伝統も「人」と「人」とのつながりが無ければ地域の活気が衰退し、いずれ忘れ去られてしまいます。だからこそ、地域の一人ひとりが歴史をふり返り現在と照らし合わせ、新たな歴史を未来に紡ぎ続ける必要があります。そして、他の地域にはない魅力を再認識し誇りを持ち、愛郷心に満ちた人々を根付かせる足掛りを構築しなければなりません。私たちは、地域のまちづくりに積極的に参画し米沢市、川西町の魅力あふれる歴史を紡ぎ誇れる地域を作り上げます。

 

こころのつながり

 今の地域を担うのは今を生きる私たち青年です。そして、未来の地域を担うのは今を生きる子どもたちです。時代が移り変わる中において、私たちが子どもの頃とは環境も変化してきました。また、今を生きる子どもたちの未来も変化し続け同じ環境となることはありません。しかし、時代は変わっても地域の豊かな自然は今もあり続け、人を慈しむ「こころ」は親から子へ変わることなく紡がれています。また、子どものころの成長過程において様々な経験や学びは、その後の人格形成において大変重要であると言えます。
 SNSやインターネットを利用したコミニュケーションツールが急速に進化を遂げる中、「こころ」の成長が追い付かず誹謗中傷やヘイトスピーチなどの社会問題も増え続けています。他者を慈しみ思いやりを持ち、表面上だけでなく「こころ」と「こころ」で深くつながることで、多様性を受け入れ未来を担う青年としての成長の幅を広げてほしいと考えます。また、幼少期における普段とは異なる体験は、五感を刺激し独創的なアイディアの創出につながります。そして、様々な経験の積み重ねが、その後の人格を形成するためにおいての貴重な財産となり成長していきます。
 無限の可能性を秘めた子どもたちが、取り巻く環境の変化に臆することなく、挑戦できる「こころ」を育む一助となれることを、私たちは信じています。

 

地域とのつながり

 これまでも、米沢青年会議所は他団体と連携し、上杉雪灯篭まつりへの参画やMusicFestivalなど、地域とのつながりを強固なものにしてきました。近年、各団体が共同での事業開催が困難な状況にあり、行政をはじめ米沢商工会議所青年部、米沢青年会議、学生により構成される実行委員会も苦境を強いられました。そんな困難な状況下においても各団体各々が、この地域をよりよいものにしたいという気持ちは現在もつながっています。私たちは、各団体とのつながりを常に意識し、各々のできることに積極的に協力し持続的な絆で結ばれた米沢市、川西町を目指します。
 そして、2 0 2 1 年に米沢青年会議所の新たな取り組みの一つに、ミナミハラアートウォークを地域住民とともに開催しました。ローカルアートを南原の地から広く発信し、移住、定住促進につなげるという取り組みです。長期的な取り組みが一過性なものとならないように、広く発信し続け地域に浸透させる必要があります。
 私たちは、諸団体だけでなくアーティストや市民町民とともに未来を考え、地域との力強い更なる結束力を構築します。

 

仲間とのつながり

 青年会議所はメンバー一人ひとりの個性が調和することにより運動の可能性が広がり、またメンバーが多ければ多いほど地域の課題に様々な角度から挑戦することができます。さらに、そのマンパワーを生かし、地域を活気づけるための大きな原動力につながります。そして、多くの仲間との出会いが、J C を卒業しても生涯に渡りつながり続けることができる、かけがえのない財産と言えます。また、青年会議所は4 0 歳での卒業という新陳代謝が行われることによって若者の発想を取り入れ、常に活性化を図る団体です。それは、新しい仲間との出会いと時流に沿った組織運営や新しい着想を得るだけでなく、青年会議所の存続にもつながります。しかし、JAYCEEとしての本質を理解し行動していかなければ、地域にとっての青年会議所の存在価値も満足なものとはいえません。私たちは、一人でも多くの仲間と出会い、新しい仲間にフォローアップを図り、地域に求められる持続可能な米沢青年会議所であり続けるために、引き続き会員の拡大に取り組みます。

 

組織とのつながり

 米沢青年会議所は、常に地域の課題解決に対する情報や手掛かりに着目し、活動、運動において沈滞や停滞がないよう歩みを進めなければなりません。他LOMや日本青年会議所、山形ブロック協議会との交流を密にし、地域外の情報を取り入れ盤石な青年会議所活動、運動の遂行につなげます。また、公益社団法人として、さらに地域から信頼される組織として、コンプライアンスを遵守した厳格な組織運営を図り、その上において総会ではメンバー全員の意思が反映される、厳粛な総会運営を行います。

 

結びに

 私は、青年会議所に入会して以来、様々な変化や多くの出会いと機会を頂きました。当然ですが、楽しいだけではいことも事実です。しかし、逆に辛い時があったからこそ楽しいことがあったとも捉えることができるのではないでしょうか。そして、仲間とともに困難を乗り越えることで大きな成長を獲得することができると考えます。また、それは一人ではなく多くの仲間とともに成長することによって、何倍もの大きな成長にもつながります。私は、この経験を多くの仲間に感じてもらい、互いに成長し磨かれ合う団体であってほしいと考えます。さらに、その成長の積み重ねが必ず明るい豊かな米沢市、川西町に通じるものと信じています。
 私は、「人」と「人」との連鎖を紡ぎ、仲間の可能性にワクワクしながら、地域とともにあり続ける米沢青年会議所を未来へつなげます。

 さらなる結束力を高め、ともに地域の人びとを勇気づけ、明るい豊かな米沢市、川西町を築いていきましょう。

 

公益社団法人米沢青年会議所
第61代理事長 須貝 潤一

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